発祥の地bannar
南総里見八犬伝発祥の地
 [なんそうさとみはっけんでんはっしょうのち]


場所
千葉県南房総市上滝田
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JR内房線の岩井駅から 南東に7km。
千葉県道88号沿いの滝田神社のすぐ先で 滝田城址への案内標識に従って西に入る。 車がようやく通れる山道を道なりに上っていくと 狭い駐車場と公衆トイレがある。
ここに「村指定史跡・滝田城址」という説明板があり,あとは徒歩で20分ぐらい山道を登ると, 犬にまたがった伏姫の像があって「南総里見八犬伝発祥の地」と書かれた木碑が建っている。
更に200mほど上ると ここが“滝田城址”。赤い見晴台(櫓)が建っていて, ここにも「南総里見八犬伝発祥の地」の碑が建っている。

「南総里見八犬伝発祥の地」は,江戸時代に滝沢(曲亭)馬琴が著した小説。 1814年から1842年まで,29年間にわたって書き続けられ,98巻106冊という壮大な作品。
室町時代の安房・里見家を舞台にした 八犬士の活躍を綴った物語だが, 実在した安房・里見氏と混同されやすい。

フィクションでありながら「発祥の地」と言われる場所が存在するのもそのせいだろうか。
この地は 小説が書かれた場所でもなく,“里見氏の居城があった”というだけの場所である。

滝田城址下の駐車場にある説明板には 次のように書かれている。

村指定史跡
    滝田城址

 城址は上滝田区根古屋の西方の丘陵上にあり, 下滝田区の大手口より登ると最高所は標高一四〇メートルで八幡台と呼ばれ, 石宮の八幡小祠がある。ここが本丸(主郭部)と考えられ, これを囲む形で曲輪と思われる数か所の台地が見られる。 東側の標高一〇〇メートルの中腹台地は馬場跡と伝誦されている。
 城址は西方に尾根が続くが,南北に断崖がある要害の山城である。
 築城の年代は明らかではないが, 安房志では城代を里見五代義豊の妹を妻とした一色九郎としている。 また快元僧都記の天文六年(1537)の項には,里見六代義尭が天文三年の犬掛合戦の後, 暫く房州部久里郡に居城していたと記され,これを滝田城とする説が有力である。
 また南総里見八犬伝では里見義実の居城で八犬伝発祥の城とされている。
                三芳村

撮影日
2009年11月 (写真提供 T.K.さん)
碑文
南総里見八犬伝発祥の地
      平成五年十一月建之 三芳村教育委員会

(説明板)
    里見八犬伝顕彰事業
 江戸時代の文豪,滝沢馬琴の傑作「南総里見八犬伝」はここ滝田城にはじまる。
 時の城主里見義実は幾度の過酷な戦いを経つつ,親子, 夫婦の道を説いた「三綱五常」を家訓として民政の安定に心血を注ぎ, 安房をして桃源理想の地を築かんとする。父の薫陶を受け育った伏姫は, 死して仁義礼智忠信孝悌の八剣士を世に出し, 勧善懲悪して理想国土を実現させたのである。
 三芳村はこの名作の出発の地として,里見八犬伝を顕彰し宇野務先生の作になる 伏姫翔天の図を世に問うとともに,義実の求めた理想を体して, まほろばの里の建設に意を新たにするものである。
  平成6年1月
            三芳村長 安藤光男


 
南総里見八犬伝発祥の地碑 滝田城址 説明板
南総里見八犬伝発祥の地 碑
滝田城址 説明板

南総里見八犬伝顕彰事業 説明板 犬に跨る伏姫像
南総里見八犬伝顕彰事業 説明板
犬に跨る伏姫の像