発祥の地bannar
天保水滸伝発祥之地
 [てんぽうすいこでんはっしょうのち]

場所
千葉県香取郡東庄町笹川
コメント
JR成田線の笹川駅から北東に600m。
国道356号(利根水郷ライン)に面して 諏訪神社があり, 神社の北東側の奥に 真言宗の寺 延命寺 がある。さほど大きくはない寺の境内の中央付近に 細長い黒い石柱に 「天保水滸伝発祥之地」と刻まれた碑が建っている。

もともと「水滸伝」とは 15世紀ごろに中国でまとめられた 大作の通俗小説で, 講談のように語られたもの らしい。江戸時代中期になると これが和訳されて日本にも紹介され, さらに 「本朝水滸伝」のように 日本を舞台にした翻案が作られるなど 広く普及した。 現代においても, 吉川英治の「新・水滸伝」, 北方謙三の「水滸伝」をはじめとして いくつもの 作品が発表されている。

「天保水滸伝」もその流れの一つとして作られたと考えられ, 浪曲や講談で取り上げられている。
初代の宝井馬琴が 1850(嘉永3)年ごろに作ったものがもとになっていると言われるが, 残念ながら 十分な資料が見当たらなかったため, これが どこまでフィクションで どこまでが実際にあった話なのか, など詳しいことは分からない。

ストーリーは, 利根川の流域にある 笹川(現・東庄町)の侠客 笹川繁蔵と, 飯岡(現・旭市)に博徒として勢力を拡げた 飯岡助五郎の二人の勢力争いを描いたもの。
『利根の川風袂に入れて 月に棹さす高瀬舟』という 玉川勝太郎の浪曲の一節は有名である。

ここ延命寺は 山号を“笹川山”といい, 境内に 笹川繁蔵の碑・平手造酒の墓などがあるなど, 天保水滸伝ゆかりの場所となっている。
延命寺の南には“天保水滸伝遺品館”もある。

撮影日
2008年4月
碑文
天保水滸伝発祥之地
  笹川山 成蓮院 延命寺

   天保水滸伝実録五千部刊行記念
      平成十六年四月吉日 野口政司 建之

天保水滸伝発祥之地碑 笹川繁蔵之碑
天保水滸伝発祥之地 碑<
笹川繁蔵之碑