発祥の地bannar
へら鮒発祥の地
 [へらぶなはっしょうのち]


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場所
山梨県南都留郡富士河口湖町精進
コメント
富士急行線河口湖駅から西に17km。
富士五湖の一つである精進湖の西岸,国道358号沿いに“湖畔荘”という釣り宿(?)がある。この建物の横に「へら鮒発祥の地・精進湖」と書かれた看板が出ている。

へら鮒は 琵琶湖水系に生息してきたゲンゴロウブナ(コイ科フナ属)がルーツである。昭和の初期に大阪近辺の養魚家が食用魚として飼育する間に,突然変異で大型化したものを選別飼育した,人間の手により創り出された品種。
形が偏平で体高が高く,料理や道具の名称“へら(箆)”に似ていることから“へら鮒”という通称で呼ばれる。大きさは成魚で30cmくらいになり,なかには50cmを超えるものもいる。
釣りの対象として 各地の川や湖沼に放流された結果,現在は沖縄から北海道まで 全国に分布している。ちなみに 琵琶湖における小型のゲンゴロウブナは数が減少し,絶滅危惧種に指定されている。

へら鮒(ゲンゴロウブナ)の発祥の地は 琵琶湖または琵琶湖につながる余呉湖であるといわれ,少なくとも精進湖ではない。
したがって この看板は「へら鮒釣り発祥の地」という意味だろうと思われるが,精進湖とへら鮒釣りを結びつける資料は見あたらず,この看板が意味するところは正確にはわからない。

撮影日
2012年6月  (写真提供 T.K.さん)
碑文
へら鮒発祥の地
   精進湖

 
へら鮒発祥の地 看板
へら鮒発祥の地 看板
湖畔荘
湖畔荘



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