発祥の地bannar
汁醤油発祥之地
 [しるじょうゆはっしょうのち] 


場所
兵庫県尼崎市大物町2丁目
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阪神電鉄・大物駅の南 150mに「大物主神社」がある。神社の南側の鳥居脇に 自然石に「汁醤油発祥之地」と刻んだ石碑が建っている。

碑は一見古そうな外観だが, 裏面を見ると“平成五年”と書かれており, まだ10年あまりしか経っていないのが意外に思われる。

「汁醤油」については資料が乏しく 詳しいことはわからない部分が多いが, 味噌の醸造に際して 器の底に溜まった液汁を「溜まり醤油」と呼んだのに対して, 清酒醸造の技術を応用して造られた醤油が「汁醤油」(と思われる)。
煮た大豆と小麦を混合して 種菌を加えたものが「麹」で, これを食塩水に漬け込んで 半年〜1年ほど発酵させた「もろみ」を, 最後に圧搾機でしぼったものが 「生醤油(=生揚[きあげ]醤油)」となる。

明治から大正期にかけて 尼崎の最大の産物は「醤油」であった。 大正初期に生産量はピークに達したが, その後は減少の一途をたどり, 戦後 昭和20年代には一軒の業者もいなくなり,「尼の生揚」は 消滅してしまった。
昭和60年代になって, 生揚醤油の芳醇な味わいをなつかしむ地元の有志が集まって, 「幻の醤油 尼の生揚」の復活を果たした。
現在も毎年, 生産量は限られてはいるが 醸造された製品が期間限定で市販されている。

(関連項目) 野田醤油発祥の地   
   醤油発祥の地     
撮影日
2006年10月
碑文
汁醤油発祥之地

  尼生揚醤油保存会会長 氏平競重

  尼の生揚醤油保存会役員 (氏名略)
    平成五年五月吉日建之


 
汁醤油発祥之地碑 大物主神社
汁醤油発祥之地 碑
大物主神社