発祥の地bannar
京都特産すぐき発祥之地
 [きょうととくさんすぐきはっしょうのち] 


場所
京都府京都市北区上賀茂土門町
コメント
京都市営地下鉄烏丸線・北山駅から 北西に600m。
この辺りは住宅地で, 小規模な児童公園がいくつもあるが, その一つ“穂根束児童公園”の中, 木立の間に 見上げるように大きな 茶色の石碑が建っている。

すぐき(酸茎=右写真)は カブ(蕪)の変種で, 京野菜の代表選手。
すぐきの由来については 碑文に詳しく書かれているが, 上賀茂神社の社家(神職の家)でごく小規模に栽培されていたものを,明治中期から商品化された野菜。
すぐきは 栽培された全量が漬け物(すぐき漬)にされ, 他には利用されていないという。

すぐき漬は, 皮をむいたすぐきを 10日ほど重石をかけて塩漬けにし, さらにそれを 40℃ほどの高温の室(むろ)に入れて発酵させたもので, 独特の香りと酸味が特徴。
生産量が限られていることに加えて, 最近 すぐき漬は乳酸菌(ラブレ菌)を含んだ健康食品として テレビで紹介されたため 人気が出て, 入手困難になっているという。

撮影日
2007年6月
碑文
京都特産すぐき発祥之地
     上賀茂土地区画整理組合建之

京都市北区上賀茂ハ京都特産すぐき発祥ノ地デアル。近時、当地区ニ於ケル 各種ノ蔬菜栽培ノ機能ハ喪失ヲ余儀ナクサレルニ至ツタガすぐき菜栽培地トシテハ 先人ノ志ヲ継承シテコレヲ確保シ、且ツ高度ナル加工ノ技術ヲ保有シテイル。すぐき菜ハ 三百有余年ノ栽培ノ歴史ヲ有スル。上賀茂神社ノ社家某ガ加茂川原ニ自生セル植物、 或ハ御所又ハ上賀茂神社ニ寄進セラレタル蔬菜ノ中ヨリすぐき菜ノ原種ト推定セラルルモノヲ入手シテ 之ノ栽培ヲ始メタコトヲ以ツテ其ノ起源トスル、其ノ後極メテ小規模ニ且ツ趣味的ニ限ラレタ社家 ノ人々ノミニヨリ栽培ガ続ケラレテキタガ、明治以降ハ大イニ普及栽培サレ、其ノ後農家ノ絶エザル努力 ニ依リ京都特産すぐきノ名称ハ世上ニ喧伝サレ、ソノ独特ナル加工技術ト共ニ比類ナキ農産物トシテ 今日ニ至ルマデ伝エラレタ。農業上ノミナラズ、人文地理的ニモマコトニ銘記ス可キデアル。
  昭和四十八年十月 京都府立大学農学部教授 農学博士
                          高嶋四郎記
すぐき発祥之地碑
 京都特産すぐき発祥之地 碑