渡し碑コレクション
和倉の渡し  [わくらのわたし] 


場所
東京都江東区深川2丁目
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地下鉄・門前仲町駅から 北東に400m。富岡八幡宮と深川不動の間を北に向い, 首都高の下あたりに 写真に示す「和倉橋」の親柱と「和倉橋由来」という碑 (説明板)が建っている。

碑文にもあるように, ここには 以前“油堀川”という川が流れていた。 川幅は 20mに近く 「和倉の渡し」が通っていた。 昭和初年に「和倉橋」が架けられて 渡しは廃止された。
更に 油堀川は昭和50年に埋め立てられ, そのあとに 首都高速9号深川線が建設された。
現在ではもう昔の面影はなく, 〈こんな所に 渡し船があったのか〉と 驚かされる。

撮影日
2002年11月, 2005年11月
碑文
和倉橋由来

 この付近は, 幕府賄方組屋敷が あり椀をしまう倉があったことか ら「わんぐら」「わぐら」といっ た。明治2年からこの付近の町名 を深川和倉(わぐら)町といい, 油堀川に 「わくらの渡し」があった。
 昭和4年, ここにはじめて和倉 橋がかけられ, 橋は長さ20.4 メートル, 幅11メートルの鉄橋 であった。
 昭和50年, 油堀川が埋められ たので和倉橋はとりはずされた。
    昭和63年12月吉日
         深川2丁目南町会
         江東区役所道路課

旧・和倉橋の親柱 と 和倉橋の碑
 旧・和倉橋の親柱 と 和倉橋の碑