豊橋駅から 北東に 約4km。豊橋創造大学の北東側。
豊川の河原に下りると, 渡船場があり, 「船よび板」と書かれた板が
ぶら下がっている〔写真1〕。
すぐ横に小屋があって, おじさんがお茶を飲んでいた。「船よび板」は, 渡し船が
対岸にいる時に これを カ〜ン と鳴らすと, 迎えに来てくれるらしい。船がこちら側に
いる時は 船頭のおじさんにちょっと声をかければいい。
私が行った時, たまたま対岸に乗客が来ていて カランカラン と音がしていた。
対岸の「船よび板」には 金属パイプがぶら下がっているらしい〔写真2〕。
やがて 船頭さんが出てきて, 迎えの船を出した。船の定員は11名。
船頭さんの他に 10人の客を乗せることができるわけで, 10個の椅子が固定されている〔写真4〕。
よく見ると, 川を横切って 上空に一本のワイヤーロープが渡してあって,
それに取り付けられた滑車から 別のロープが船に下ろしてある〔写真4〕。
どうやら 船が水流に流されないために ワイヤーで固定してあるらしい。
船頭さんは このロープの先端を船に固定して, おもむろに竿を押し始めた。
この船は 櫓で漕ぐのではなく, 竿で川底を押して進むのだ〔写真3〕。
豊川も このあたりでは 対岸まで約80mと かなり狭く, 対岸まで 5分程度で到着する。
この渡し船は 歴史が古くて, 平安時代からあったというのが定説になっているとか。
豊橋の市営で, 料金は無料。見ていると 自転車も乗せてもらえるようだ。
全国に 渡し船はたくさんあるが, 竿を用いて人力で船を動かすのは ここだけと言われる。
運航時間は,
4〜9月が 8:00〜12:00 14:00〜18:00
10〜3月は 8:00〜12:00 13:00〜17:00
となっている〔写真5〕。年中無休だが, 天候が悪い場合は休航。