発祥の地bannar
合理飛行機初翔地
 [ごうりひこうきはっしょうち] 


発祥の地コレクションは、新サイト https://840.gnpp.jp に移転しました。
個別の移転先ページのリンクは、このページの下部をご覧ください。

場所
香川県丸亀市大手町2丁目
コメント 
丸亀市の 亀山公園(丸亀城跡)の北に隣接する“市民広場”の一角に, 2つの石碑が並んで建っている。一つは「合理飛行機初翔地」もう一つは 「初翔地碑の建立趣意」の碑である。
「発祥」ではなく「初翔」という文字が使われているのがユニーク。

二宮忠八という人は, カラスが飛ぶさまを見て 飛行原理を思いつき, 『カラス型飛行器』を作り出した。 ゴム動力の模型飛行機で, 最初の飛行実験では 30メートル飛んだ という 記録が残っている。明治24年のことである。
その後 人が乗れる実用的な飛行機の設計を行ったが 認められず 実現しなかった。
ライト兄弟が飛行機を発明したのは その後のことである。

コメント
(2005.10追加)
丸亀にお住まいの H.T. さんから「合理飛行機の碑が 元あった場所から移動している」 とのメールがあり, 写真も送られてきた。
移転先は, 元あった“市民広場”から200m北の, 丸亀市立東中学校の敷地内で 西門近く。

この碑はなぜ移動した(させられた)のか 背景は不明だが, 移動先の石碑を見ると 「元航空幕僚長 竹田五郎」の名前がなくなっている。 石碑の表面が 見事に削り取られているのがわかる。(下の写真を参照)
一体どういう事情があったのだろうか。好奇心が湧いて来る。

コメント
(2009.1追加)
M.M.さんから知らせていただいたが,2008/8 に 二宮忠八の新しい記念碑が出来たという。 場所は 以前の「初翔地」の碑があった 市民公園内。 (地図は こちら)
ちょうど 移転した「初翔地」の碑と入れ替わるように 建てられた。
写真では見にくいかもしれないが,碑の上には『カラス型飛行器』のモニュメントが取り付けられている。 (下写真参照)

大空に夢を

風に乗り,空を翔きたい。
古からの浪漫に想いをはせた日本人がいた。
1891年4月29日二宮忠八翁によって
カラス型ゴム動力プロペラ模型飛行機が
丸亀練兵場で日本発の
滑走飛行の実験に成功した。

モニュメント
制作 / 新居浜工業高等専門学校
    機械工学科5年 神野 良介
制作監修 / NPO法人ELF丸亀
          2008年8月22日

コメント
(2010.7追加)
M.M.さんから さらに追加の情報をいただいた。

まんのう町の「道の駅空の夢もみの木パーク」(右下に MAP)というところには,「世界初飛行原理構想の地」という 二宮忠八氏を讃えるモニュメントが建てられている。大きな塔の上に,実物大(?)の飛行機が載っている,ユニークなモニュメントである。ただし「合理飛行機」ではなく 近代的な飛行機のモデルである。
まんのう町は,二宮氏が住んでいた場所だそうで,近くの“二宮神社”には二宮氏の銅像も建っているという。二宮氏が 香川県の英雄として扱われていることがよくわかるので,あえて写真を追加しておく。

撮影日
2002年1月 (写真提供 M.M.さん)
 
2005年10月 (写真提供 H.T.さん)
 
2008年10月 (写真提供 M.M.さん)
 
2010年1月 (写真提供 M.M.さん)
碑文
 為二宮忠八翁
合理飛行機初翔地
   元航空幕僚長 竹田五郎

  記念碑建立趣意
 二宮忠八氏は 1866年6月9日 愛媛県八幡浜に生れ 丸亀歩兵第十二連隊に在籍中, 演習の帰途 仲多度郡十郷村の樅木峠で 烏の飛ぶ群れを見てヒントを得 飛行原理を発見し 現丸亀市役所の敷地で 2年に渡る研究を重ね 烏型模型飛行機を考案 1891年4月29日 旧丸亀東練兵場でゴム動力を使った 初飛行に成功した このことは ライト兄弟の飛行成功の 12年前である 本年は 氏の飛行成功100周年にあたるのを顕彰し その偉業を讃え 初飛行縁りの地である ここに記念碑を建立する 
          1991年4月29日
          香川県二宮忠八翁顕彰会


 
合理飛行機初翔地碑(移動前)
 合理飛行機初翔地
の碑(移動前)

(2005/10追加)
移転先の合理飛行機初翔地碑 削り取られた碑面
移転先の 合理飛行機初翔地 碑
削り取られた碑面

(2009/1追加)
「カラス型飛行器」のモニュメント 「カラス型飛行器」のモニュメント
「カラス型飛行器」のモニュメント

(2010/7追加)
「カラス型飛行器」のモニュメント 「カラス型飛行器」のモニュメント
「二宮忠八記念館」のモニュメント
二宮神社

移転先 http://840.gnpp.jp/gorihikoki/


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