発祥の地bannar
手形発祥の地
 [てがたはっしょうのち] 


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場所
奈良県吉野郡下市町
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近鉄吉野線の下市口駅から南に700m。
国道309号が吉野川を渡る“千石橋”の南詰交差点の北西角に,「下市町」と書かれたカントリーサイン(隣接市町村との境界に設置される標識)が建っていて,そこに「手形発祥の地」「箸のまち」「三宝のまち」など,町の特徴を紹介する小さな看板が添えられている。

奈良県南部・吉野地方は杉の産地で,秋田杉・木曽桧と並んで日本三大美林一つとされ,日本有数の林業地帯となっている。その木材取引で繁栄した二つの市場町があり,それぞれ「上市」「下市」と呼ばれた。

下市町は吉野への入口に当り,平安時代ころから奥地との交流が頻繁で,物資集散の好適地であった。このため売買交易は他地方より早く開け,月に6回の市が開かれるなど 商業が著しい発展を遂げた。
しかしこの地方は交通不便であり,現金の持運びは大変不便であったので,南北朝時代末ごろから 下市の商人は金額を紙に書きつけてこれを「切手」と名付けて発行し始めた。これは「下市札」と呼ばれ,わが国最初の商業手形であると言われる。

下市町の特産品は,割り箸・三宝(神具)・木製の厨房用品(桶・おひつ)など,豊富な吉野杉を利用したものが多い。

撮影日
2011年7月 (写真提供 mtkataさん)
碑文
下市町
   手形発祥の地
   箸のまち
   三宝のまち

 
手形発祥の地標識
 手形発祥の地 標識


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