自然保護憲章発祥の地 [しぜんほごけんしょうはっしょうのち] 発祥の地コレクションは、新サイト https://840.gnpp.jp に移転しました。 場所
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JR伯備線・江尾駅から北東に12km。米子道・蒜山ICより北北西に8km。
鏡ヶ成の“休暇村奥大山”と“鏡ヶ成ロッジ”の間の広々とした草原の中に,自然石に“自然保護憲章発祥の地”と刻まれた石碑が建っている。 「自然保護憲章」は,自然保護の国民的指標として,わが国の全国的組織体(149団体)で組織する“自然保護憲章制定国民会議”が制定した全国民的な憲章で,その内容を下記に示す。
鏡ヶ成は 大山隠岐国立公園の中心的存在である大山(だいせん)の主峰の南側に位置しており,烏ヶ山・象山・擬宝珠山に囲まれた 標高930mの盆地状の高原である。“鏡のように平ら”な地形から この地名がついたと言われ,周囲には スキー場・キャンプ場・休暇村奥大山・鏡ヶ成ロッジなどの施設がある。
自然保護憲章
自然は,人間をはじめとして生けとし生けるものの母胎であり,厳粛で微妙な法則を有しつつ調和をたもつものである。
人間は,日光,大気,水,大地,動植物などとともに自然を構成し,自然から恩恵とともに試練をも受け,それらを生かすことによって文明をきずき上げてきた。
しかるに,われわれは,いつの日からか,文明の向上を追うあまり,自然のとうとさを忘れ,自然のしくみの微妙さを軽んじ,自然は無尽蔵であるという錯覚から資源を浪費し,自然の調和をそこなってきた。
この傾向は近年とくに著しく,大気汚染,水の汚濁,みどりの消滅など,自然界における生物生存の諸条件は,いたるところで均衡が破られ,自然環境は急速に悪化するにいたった。
この状態がすみやかに改善されなければ,人間の精神は奥深いところまでむしばまれ,生命の存続さえ危ぶまれるにいたり,われわれの未来は重大な危機に直面するおそれがある。しかも,自然はひとたび破壊されると,復元には長い年月がかかり,あるいは全く復元できない場合さえある。
今こそ,自然の厳粛さに目ざめ,自然を征服するとか,自然は人間に従属するなどという思いあがりを捨て,自然をとうとび,自然の調和をそこなうことなく,節度ある利用につとめ,自然環境の保全に国民の総力を結集すべきである。
よってわれわれは,ここに自然保護憲章を定める。
自然保護憲章制定国民会議 撮影日
2011年5月 (写真提供 T.K.さん) 碑文
自然保護憲章発祥の地
自然をとうとび,自然を愛し,自然に親しもう。
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