発祥の地bannar
富岡市上水道発祥の地記念碑
 [とみおかしじょうすいどうはっしょうのちきねんひ]


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場所
群馬県富岡市神農原
コメント
上信電鉄上信線の神農原(かのはら)駅から南西に400m。
(旧)富岡市営「かぶら健康センターかのさと」横の駐車場の南東端,道路のカーブの内側に「富岡市上水道発祥の地記念碑」と刻まれた地味な石碑が建っている。
その隣には「上水道竣工記念」の石碑がある。

富岡市の水道に関しては 資料がないため詳しい事情は分からないが,下記の「上水道竣工記念碑」の碑文によると,従前の井戸水による水道(簡易水道?)の水質の劣化を解消するため,鏑川に近いこの地に上水道施設を建設し,1959(昭和34)年に完成させた。
現在では 富岡市内の上水道は 6ヶ所の浄水場から供給されており,この地には温泉施設(かぶら健康センターかのさと)が建設された。この発祥碑は 健康センターが完成した 1998(平成10)年に建立された。

また発祥碑に隣接して「上水道竣工記念」の碑も建っている。碑文は次の通り。

上水道竣工記念
     農林大臣  福田赳夫

昭和二十九年市制施行に伴う新市建設計画の一環として従来から市街地住民の希求してやまなかった上水道建設事業が企図された
 即ち当該井水に求めた飲料水は汚水の浸透により甚だしく汚染され あまつさえ冬季は渇水 著しく 消防用水の不足と合せ その不安と支障は少なからぬものがあった
 市は上水道の敷設によって これらの問題を解消し市民の保健衛生と文化の向上を期するとともに都市計画と相俟って 産業の振興を図り以て市政の進展を期待して この上水道を建設したものである。
  着工 昭和三十一年七月 完工 昭和三十四年九月
  総工費 金壱憶五千四百参拾七萬円也
  施工者 東京都大田区新井宿五丁目九〇
    伊藤建設株式会社 取締役社長 伊藤末吉

   富岡市上水道建設特別委員会
    委員長 富岡市長 武田金蔵
    副委員長議会議長 吉田楽次郎
       (以下多数の氏名・・・省略)
   協力団体
    富岡市区長会  富岡市富岡婦人会
         昭和三五年四月二二日建之

なお,「かぶら健康センターかのさと」は営業不振が続き,東日本大震災による被害もあったため,2011(平成23)年をもって閉館となった。跡地の利用等に関しては現在検討中といわれる。
施設入口に置かれた立派な石標は 無残にも文字が削り取られ 残骸をさらしている。

撮影日
2012年3月 (写真提供 H.O.さん)
碑文
富岡市
  上水道発祥の地
     記念碑郡山近代水道発祥の地


本市上水道発祥の地を記念してここに記念碑を建立する
     平成十年三月吉日


 
富岡市上水道発祥の地 碑
富岡市上水道発祥の地 碑
上水道発祥の地碑と上水道竣工記念碑
上水道竣工記念碑(左) と
富岡市上水道発祥の地碑(右)
手前は噴水(休止中)
削り取られた標石
「かぶら健康センターかのさと」の標石
文字が削り取られている


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