我国最初のエレベーター専門工場誕生の地
　[わがくにさいしょのえれべーたーせんもんこうじょうたんじょうのち]

場所

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ＪＲ京浜東北線の蒲田駅から南１ｋｍほどの所に 9階建てのマンション“ルネ蒲田ガーデンステイツ”がある。その南側の公開緑地付近の歩道際に「我国最初のエレベーター専門工場誕生の地」と書かれた石碑が建っている。

この石碑は，東洋オーチス・エレベーター社（現・日本オーチス・エレベーター）が日本でエレベータの製造を行うために，この地に工場を開設したことを記念するもの。
オーチス・エレベーターは本社がアメリカ・コネチカット州にある，世界最大のエレベータメーカー。

1896	明治29	わが国初のエレベーター(米国製)を日本銀行本店に納入
1914	大正3	わが国初のエスカレーター(米国製)を日本橋三越呉服店に納入
1927	昭和2	オーチス・エレベーター・カンパニー日本支社を開設
1932	昭和7	東洋オーチス・エレベーター(株)を設立 我が国最初のエレベーター一貫生産工場「蒲田工場」建設開始
1933	昭和8	蒲田工場完成 国産エレベータ第一号機を静岡赤十字病院に納入
1973	昭和4	日本オーチス・エレベータ(株)に社名変更 松下電器産業株式会社と販売提携
1984	昭和59	千葉県・芝山工場を建設して生産を移管。蒲田工場閉鎖
2005	平成17	パナソニック(松下電器産業)との業務提携を解消

現在，国内のエレベータ会社のシェアは，三菱電機・日立製作所・東芝エレベータ に次いで，第4位に日本オーチス・エレベータがある（2007）。

なお，蒲田工場の跡地には，1986(昭和61)年に 9階建ての大型マンション“ルネ蒲田ガーデンステイツ”が建てられた。

撮影日

2013年1月　(写真提供　T.K.さん）