発祥の地コレクション／テレビ発祥地

ＪＲ東海道線の浜松駅の北北西およそ2キロ。牛山公園の一角に「ＮＨＫ浜松支局」がある。放送会館の前に「イ」の字を表した碑が建っている。(ただし碑面に「テレビ発祥地」というタイトルは書かれていない。)

碑文にあるように, 全電子式テレビは浜松高等工業学校に勤務していた高柳健次郎博士によって, 1926(大正15)年に開発された。
テレビ表示の実験で最初に表示されたのがカタカナの「イ」の字であったため, 「イ」の字がテレビジョン開発の象徴となっている。
高柳博士はその後 NHKに移り, テレビの研究に専念した。

浜松市には広沢１丁目(西部公民館前)にもう一つの「テレビジョン発祥の地」碑がある。何か２つの碑が“元祖争い”をしているようで発祥の地ファンとしては複雑な気持ちだが, 西部公民館の方は「浜松高等工業学校でテレビが開発された」という意味であり, NHK敷地にあるこちらの碑は「テレビジョンの基礎技術の発祥が浜松市である」という意味で建てられたと解釈しておこう。