JR篠ノ井線の松本駅から北東に700m。
国道143号を北に進み,女鳥羽川を渡った先。
国道の一筋東側の道路に面して,市川薬局の北側に発祥碑が建っている。
“上松線”とは,上田−松本間を直接結ぶ路線のこと。
1921(大正10)年に (株)上田温泉電気軌道(現・上田鉄道)により,上田〜青木間の鉄道(青木線)が開通。
この鉄道を松本まで延伸しようという計画がたてられたが 実現に至らなかった。
代わりに 1928(昭和3)年になって 上松自動車(株)によって,松本と上田を直接結ぶバス路線が開通した。
この碑は 会社(上松自動車)の設立80周年を記念して建てられた。
ちなみに,現在 松本から上田に移動するには,鉄道であれば JR篠ノ井線で篠ノ井駅まで行き,
しなの鉄道に乗り換えて上田駅まで行くことになる。(約1.5時間,1510円)
バスは 直行便がなく,鹿教湯温泉で乗り換え,約2時間の行程になる。
またこれとは別に,戦後 1948(昭和23)年になって,上田〜松本を結ぶ鉄道路線を建設する計画が
再び持ち上がったことがある。
“上田松本電鉄(株)”が設立されて,1952(昭和27)年には 路線建設認可まで得ていたが,
資金難のため着工に至らず 頓挫している。