渡し碑コレクション
音戸渡船  [おんどとせん]


場所
広島県呉市音戸町引地1丁目〜警固屋8丁目の間
コメント 
呉市の警固屋地区と対岸の倉橋島を結ぶ“音戸大橋”から北におよそ100m行ったところに,「音戸渡船」という看板のある渡船場がある。

“音戸の瀬戸”は,最も狭い場所での幅が約90mと狭く,速い潮流で有名である。平安時代に,平清盛が日宋貿易の航路として開削した海峡だとされている。
1961(昭和36)年に,長さ632mのアーチ橋“音戸大橋”が,また1973(昭和48)年には“早瀬大橋”が建設されて,倉橋島・能美島・江田島は 本州側と陸路で結ばれた。

音戸大橋は歩行者の通行も可能だが,海面から23mの高さがあるにもかかわらず 歩行者用の設備がなく,アプローチが非常に長いため,現実の歩行は容易ではない。一方 渡船は,橋の下を大人70円の料金・乗船時間3分程度で渡してくれるため,現在でも 毎日200〜300人の利用者があるという。

撮影日
2010年5月 (写真提供 K.T.さん)
碑文
音戸渡船 おんどどせん

音戸渡船は,江戸期より,「音戸ノ瀬戸」の両岸を結んできた,幅約百二十メートルの日本一短い定期航路です。
「音戸ノ瀬戸」は多くの大型船が行き交い,潮も速い瀬戸内海随一の難所ですが,渡しの船長さんは巧みに舵を握ります。
ポンポンと懐かしい音を響かせ瀬戸を行き来する姿は音戸の貴重な風物詩のひとつ。橋が架かった今でも地元の人たちの大切な足として愛されています。
運航時間
午前5時30分〜午後9時(随時出発します)
渡船の乗り方
時刻表はありません。桟橋に出て渡船に乗ってください。一人でも運航します。渡船が向こう側にるときは桟橋に出ていれば,すぐ迎えにきてくれます。
料金
大人70円  小人40円
自転車90円 原付バイク110円
※7月10日〜8月31日の間……大人80円
        平成22年3月  音戸町まちづくり協議会

「音戸渡船」説明板
「音戸渡船」説明板
渡船乗り場
渡船乗り場
音戸の渡船
音戸の渡船
音戸大橋と渡船
音戸大橋と渡船