発祥の地bannar
松竹映画発祥の地
 [しょうちくえいがはっしょうのち] 


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場所
東京都大田区蒲田5丁目
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JR京浜東北線 蒲田駅の南東200m。“アロマスクエア”の北側の入口付近に 「蒲田撮影所と松竹橋」と書かれた説明板があり「松竹映画発祥の地」である ことが書かれている。

1920(大正9)年, この地に「松竹キネマ」の蒲田撮影所が設立され, 多くの映画が制作された。撮影所の近くには何人ものスターが住み, モダンな商店が建ち並び 華やかな街だったといわれる。 映画「蒲田行進曲」は 蒲田撮影所を舞台にしたことで有名。
17年後の1936(昭和11)年 撮影所が大船に移転することになり, その跡地を取得したのが 高砂香料工業株式会社。
高砂香料工業は ここで香料の生産工場を建設したが, 環境問題等により工場立地としての規制が厳しくなり 移転した。 大田区は 民間事業者と共同で この跡地に業務文化拠点を造る方針を立て, 1998(平成10)年に オフィス・商業ビル「ニッセイアロマスクエア」「アロマプラザ」と それに隣接する 区民ホール「アプリコ」からなる文化施設が造られた。
「アロマ」という名が付けられたのは 高砂香料の工場があったことにちなむのだろう。

アプリコの地下一階ロビーには 蒲田撮影所のジオラマが展示されている。 また「松竹橋」は 1986年の作品「キネマの天地」で使われたもので, アロマスクエアの記念碑として残されており, 次のような説明が書かれている。

    「松竹橋親柱」の由来について
 当地には, かつて, 松竹キネマ蒲田撮影所があり, その正門前を流れていた逆川(さかさがわ)には「松竹橋」がかかっていました。
 「アプリコ」のあるアロマスクエアには.1986年(昭和61年)に公開された映画「キネマの天地」撮影のために製作された「松竹橋」が, 蒲田の歴史を物語る記念碑として移設されています。
 こうした地元の思いを知った鎌倉在住の方より, 戦中戦後の混乱を経て, もはや現存しないものとされていた親柱の寄贈の申し出があり, 蒲田東口地区街づくり協議会が懸橋となって, 70数年ぶりに, 当地への里帰りが実現しました。
 この親柱を, 大田区の貴重な歴史的遺産として,地域文化創造の拠点となる区民ホール「アプリコ」に設置しました。
    平成10年12月   大田区

撮影日
2006年1月   (写真提供 T.K.さん)
碑文
蒲田撮影所と松竹橋

 当地には, かつて, 松竹キネマ蒲田撮 影所があり, 1920年(大正9年)か ら, 神奈川県大船に移る1936年 (昭和11年)までの17年の間, ここから 幾多の名作が世に送り出され, 我が国の 映画文化の発展に大きく寄与し, 蒲田は 「キネマの都」として全国にその名を知 られるようになりました。
 ここに置かれた橋は, 当時, 撮影所の 正門前を流れていた逆川(さかさがわ) に架かっていた「松竹橋」を模した もので, 撮影所が当地を去った50年後 の1986年(昭和61年)に公開され た映画「キネマの天地」の撮影に使われ ました。
 よって, この地にこれを復元し, 「松竹映画発祥の地」として末永く記念する ものであります。
      平成10年10月


 
蒲田撮影所と松竹橋碑
 蒲田撮影所と松竹橋 碑
松竹橋
 松竹橋       .
 (アロマスクエア)  .

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